地域の期待と現実 その2
リゾート開発は、地域経済への波及効果があるとされています。
第一建設段階で建設・土木産業が活況を呈します。
また、営業開始後の運営段階で、現地でのリゾート消費拡大による地域産業の振興、雇用・所得効果、税収効果の相互作用によって地域経済循環が高まるというわけです。
ある県での試算によれば、第一段階でリゾート開発の総投資額の1.85倍の生産が誘発され、また第二段階で、総投資額の0.4倍のリゾート消費が毎年地元に発生するということです。
まさに夢のような波及効果・・・。
もしその通りなら、どこのリゾート地も極めつきのバラ色の未来を期待できます。
しかし、続々と誕生しているリゾートのなかで、どこに行けばそのような輝くばかりの実績がみられるでしょうか。
建設段階で地元土建業の仕事は手間請けだけです。
完成でれたリゾート施設の運営段階では、地元企業はそれほど収益性が良くない部門を受け持たされているというのが現実です。
顕著な雇用効果を認められるのが、ゴルフ場のキャディーかローン・キーパーにボーイ、ウェイトレスなど。
所得効果があるといっても、リゾート建設による地価上昇による資産効果が進出企業にすべて渡っていくのを、元地主はどう感じているのか、考えて欲しいのです。
また役場への税収効果がありますが、企業誘致のための公共投資の債務償還の他に陥穽も待っています。
固定資産税がふえて役場の財政が豊かになったからという理由で、国からの交付税が増収分の75%差し引かれるのです。